読書タイム
No.8
うつ病を体験した精神科医の処方せん

書名 うつ病を体験した精神科医の処方せん
著者 蟻塚 亮二
出版社 大月書店
発行日 2005年9月16日
価格  1,575円(税込) (本体価:\1,500)
他情報 ISBN:4272360558
    187p 19cm(B6)

私の妻は昨年夏、十年ほど勤めていたパートを成績不振で居たたまれなくなり辞めました。
それ以降、丁度更年期も重なって鬱状態で現在通院中です。
そんな家族を持つと「うつ病」に無知な私はどう接していいか?
怠けているのでは?…勘ぐったりしました。
そんな中で出会った本です。
うつ病を持つ本人と家族にお勧めの1冊です。

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「生きていてよかった」と思える本です。
うつ病は「心の肺炎」。
つらいけど、絶望することはありません。
適切な治療や生活改善で必ず回復します。

1章 人はなぜ、うつ病になるのか(国民の七人に一人がうつ病になる;精神科受
診までのまわり道;うつ病(気質)者のもつ「成功や達成感への願望」 ほか)
2章 うつ病は「理屈なく」つらい(うつ病は心の肺炎だ;うつ病は「理屈なく」
つらい;うつ病か神経症性うつ状態か ほか)
3章 うつ病からの回復術(荘子の哲学と相対化;習慣化はうつ病を予防する;ご
家族は「あいまいさに耐える能力」を ほか)
日本人の7人に1人がかかるうつ病。本書は、みずからもうつ病になった医師が、
その壮絶な体験をまじえて建前ぬきの本音で語るとともに、精神科医としての豊富
な治療経験から、うつ病のメカニズムと具体的な対処法を解説する。「生きていて
よかった」と思える本です。

紀伊国屋書店BookWebにて紹介
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9979953519

著者紹介
蟻塚亮二(ありつか・りょうじ)
1947年3月福井県生まれ、精神科医。1972年弘前大学医学部卒。卒業後、健生病院、大清水健生病院を経て藤代健生病院に2004年春まで
勤務。1985年から1997年まで藤代健生病院院長、その後同病院名誉院長、津軽保健生活協同組合理事長を歴任。2004年4月から沖縄
に移住して、現在、輔仁会サマリヤ人病院勤務。その他に、日本精神障害者リハビリテーション学会理事、精神障害をもつ人の就労に関する欧州
会議日本代表などを務めている。日本精神神経学会評議員2期歴任。

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