NEC 有機ELから撤退

2004年3月1日

 

日経産業新聞、他2紙、および日経BP系Tech-OnはNECが2月27日に「有機ELディスプレイ事業の株式譲渡について」とプレスリリースした、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレー事業を譲渡するとの発表を報道した。先にPDPをパイオニアに譲渡すると発表したばかりで、非コア事業であるディスプレー事業からの撤退を加速している。

報道内容は、2001年に合弁で設立したサムスンNECモバイルディスプレイ(SNMD)の株式49%と有機ELの関連特許を3月末までに韓国の表示装置大手、サムスンSDIに譲渡する。売却金額は85億円。SNMDはサムスンSDIの100%子会社となる。

サムスンSDIはカラーブラウン管やプラズマパネル、リチュウムイオン電池などを生産している。次世代表示装置として期待される有機ELは戦略事業として力を入れている。

記事所感:韓国の有力企業が戦略事業として力を入れている技術をあっさりと売却するNECの経営陣。NECの研究力、技術力をもっとも理解していない人たちではないかと、感じる。

 

NECプレスリリースは、http://www.nec.co.jp のニュース→プレスリリースの2004年2月27日からご覧ください。

 
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