九州日誠電気の解雇無効   福岡高裁も地裁判決支持

2005年4月16日

 熊本県矢部町にある九州日誠電気で指名解雇された前田 照久さん(54)が争っていた裁判の控訴審で13日、福岡高裁は、解雇は無効として、解雇日以降の賃金、一時金の全額を支払うよう命じた、熊本地裁判決を支持し、会社側の控訴を退けました。

 九州日誠電気は2002年3月、30人の希望退職を募集し29人が応じたものの、一人足りないとして前田さんを指名解雇しました。
 前田さんは解雇撤回を求める運動で、「会社側の本当の狙いは建交労組合員の排除が目的」と訴え、昨年4月の熊本地裁判決で勝訴しましたが、会社側が「整理解雇の4要件の具備を必要と判示した原判決は誤り」と控訴していました。
 判決は、。会社側の主張は「いずれも採用することはできない」として、「原判決は相当であって、本件控訴は理由がない」と棄却しています。
 前田さんは「私の要求は、あくまで職場復帰なので、これからもがんばりたい。財界が『攻めのリストラ』をするといっていますが、多くの労働者が安心して働けるように働くルールの確立が必要です。一人でも多くの労働者が泣き寝入りせずに裁判に立ちあがってほしい。」と話しています。

以上、2005年4月16日 しんぶん赤旗紙面より。

 


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