トピックス2002.4.20

NECは雇用を守れ!
電機労働者懇談会 山形へリストラ調査


 電機労働者懇談会は3月、山形のリストラ調査と、労働者激励の宣伝行動をNEC山形とNECカスタムテクニカにて行いました。

NEC山形のリストラ状況
 NEC山形では人員削減のリストラ提案が会社から出されたのが7月で、10月には希望退職を募集というあわただしさに、労働者にじっくり検討するゆとりすら与えないという強引なやり方は、バックにNECの強い意志が働いているように見えます。
 県外への広域配転へのいやけや退職金の水増しなどが要因か不明ですが、予想を越える希望退職の応募がありました。その結果、リストラ後の人員配置に狂いが生じ、残った労働者はいっそうの過密労働を強いられています。人は減らしても仕事は減らさないという会社のねらいがここにあるように見受けられます。子育てしながら勤務している主婦労働者が多い中で、健康を損なうとともに家庭崩壊につながる社会の問題へ発展する可能性があります。さらに会社が今度導入しようとしている12H2交代勤務はこれまで以上の労働を強いることになり、労働者の中に不安が広がっています。この点でも労働者を守るために存在する労働組合が、会社の「危機宣伝」に乗ることなく、労働者の立場を堅持して、リストラ攻撃と闘う砦となることが重要と、強く感じました。

高畠工場で宣伝                              
NEC山形の高畠工場では、交代勤務の労働者の方々へ、朝と昼の二回、電機労働者懇談会のビラの配布と音による宣伝を行いました。多くの方が「ごくろうさん」と声かけてビラを受けとってくれましたが、「もうやめることが決まっている」「せめて12月にきてくれたらよかった」との声に思わず絶句。深刻な事態を再認識しました。
 ビラ配布に対し、会社はダンボール箱を門の前に設置し、受け取ったビラを捨てるように強制。それでもビラをカバンにしまって持って入る人も多くいました。

高畠町へ要請
 町役場へ出向き、新潟県柏崎市の対応を紹介して、町としてNECに対しリストラをやめるよう働きかけてほしいと要請しました。町としては、最近まで工場を拡張する方向だとNECから聞いていたので、突然のリストラに驚いているとのことでした。

NECカスタムテクニカ宣伝
 米沢市にあるNECカスタムテクニカ(旧NEC米沢)では、夕方から仕事が終わって帰宅する日勤者を対象に宣伝を行いました。正門の前に広大な駐車場、通勤はみんな車で、その上寒くなってきたので、ビラ配布は難しいなと思いましたが、運転席の窓をコンコンとたたくとほとんどの人が窓を開けて受け取ってくれました。それにしても、終業になったらいっせいに出てくるのかなと期待したのが、ぱらぱらの帰宅にちょっと肩透かし。夜になって工場の窓中から輝く明りをみると、みんな帰れないくらい工場は忙しいんだ。
パソコン事業のリストラって、本当に必要なのかな?強く強く疑問をもちました。